認知症の人と家族の交流会参加
こんにちは。広島で「癒し」と「ケア」と「楽しい」を、みんなで、どこでも、いつでも、分け合うことを目指している 3anyのアロマケアナース "藤原理香” です。ここ認知症・高齢者ケアの部屋では、看護師経験や大学勤務、母の介護経験を通して学んだ、認知症・高齢者ケアについての情報をシェアしていきます。
昨日、広島市南区で月に一度開催されている「南区認知症の人と家族の交流会」に参加してきました。年度の後半は大学勤務が忙しくなるため参加できないのですが、この会に参加し始めて、1年以上が過ぎました。在宅介護をしていても、もともと会の存在すら知りませんでした。広報は市民と市政という行政が発行する冊子でされているのですが、新聞をとっていないとなかなかこの冊子に目を通す機会がありませんでした。行政が行っているサービスにも実は色々あるのですが、こちらが積極的にその情報のアクセスしないと、必要な情報が手に入らないことは様々な面において課題となっているのではないかと感じています。
さて、この会がどのような会かについてお話します。私が参加している会は、認知症介護経験者の方や地域包括支援センターの方、行政の方が出席をされ、そこに認知症家族介護者の方が来られ、悩みや日々の気持ちを話していくという形をとられています。私自身は、基本的な知識はありますが、この場では家族会議者として自分の気持ち、母に対する想いや、愚痴などをきいていいただいています。母の介護をしていて強く強く感じた事の中のひとつに、情報提供者の想い(つまり看護や介護のプロ)と家族が求めている支援との間のギャップがあります。支援者は良かれと思ってしているアドバイスが家族にとっては重荷になったり、自分はダメな介護者だと落ち込んでしまったりすることが多々あります。これは自分自身で経験してとても強く感じたことです。支援する側にだけいたときは、少しでもお役に立てればという想いで、行っていたのですが、介護者の立場になると、こういう風に感じていますこともあるのだと痛感しました。いまはアドバイスさせていただく際には、言葉や内容を本当によく考えて、これがいま家族介護者が求めていることなのか、を踏まえてお伝えするようにしています。
この会の中でよく出てくる内容に、介護をしていて辛いことの中に、自分の感情や想いを共有することが出来ない、吐き出すことができないということが上がります。家族や友人には逆に話しづらかったり、理解してもらえなくてさらに辛い、といった感じです。とても良く分かります、私もそうでした。家族であっても、その家族関係や夫婦関係は様々ですし、兄弟姉妹の有無やサポートしてくれる他者が近くにいるのかいないのかなど、様々な環境がそれぞれ異なります。同じような境遇や環境にいる介護者の方々と、気持ちを共有できる、この交流会の孫愛は、もっと早く知っていれば私ももう少し楽になれたのになぁと思います。もっとたくさんの方に知ってもらいたいですし、このような交流会に直接参加することさえできない介護者の方の支援がどのような形でできるのか、私なりに考えて実行していけたらいいなと思っています。
南区認知症の人と家族の交流会は、毎月第3金曜の13:30から南区役所別館3階の社会復帰相談室で行われています。お問い合わせは、広島市南区役所地域支え合い課です。電話番号は、082-250-4109 です。ご興味ある方ぜひ参加してみてください。
ちなみに、画像はハワイのパワースポットのひとつのバランスロックです。